September 26, 2019
ピーアイ(PI)社では主力製品として、自社開発のピエゾ素子を使用したピエゾアクチュエーター(PICMA®)、自社設計によるピエゾステージ(リニアステージ・回転ステージ・多軸ステージなど)を販売しています。これと同時にそれらピエゾ素子を駆動、制御するためのアンプやコントローラも設計・販売しています。ピーアイ社ではピエゾ素子の特性やお客様の目的に応じ①アナログコントローラ、②デジタルコントローラの2種類のコントローラを用意しています。 まず、この2種類のコントローラの特徴について説明させて頂く上で、より深くご理解いただくために、ピエゾ素子の特徴について簡単に説明させて頂きます。 ピエゾ素子は電圧を印加することで、素子内の分子の分極化により素子の長さが変化します。つまり、印加する電圧の強さによって、素子の伸び量を制御することが出来ます。この変化は極僅かな電圧の変化にも反応するため、理論的にはナノメートル以下の伸び量を制御することが可能です。但し、ピエゾ素子の伸び量を制御する上で理解しておいた方が良い2つの物理的な特徴(ヒステリシスとクリーピング)があります。